分類 | 八腕目マダコ科 |
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主な漁法 | タコ壺漁 |
旬 | 通年 |
主な料理 | 刺身、茹で蛸、酢の物、揚げ物、煮物、タコ飯 |
マダコは岩礁帯に生息し、岩陰に潜む習性を 利用したタコ壺漁で主に漁獲されます。
国内のマダコ漁獲量の減少に伴い、アフリカのモロッコやモーリタニアなどからの 輸入物が多く出回っており、
国産のマダコは近年では高価なものとなってきています。
一般的に、輸入ものに比べて国産の方がボイル後の赤みが濃く、小豆色をしています。
また、輸入ものは吸盤の中が白いのに対し、国産は吸盤の中まで薄い小豆色をしているのが特徴です。
生の刺身でも食べられますが、それよりも茹でたタコを薄く切った刺身や ブツ切りにした「たこぶつ」が一般的です。
他にも酢の物や揚げ物、 煮込み料理からパスタまで幅広い料理で美味しく食べられます。
また、干しダコを使って作るタコ飯はごはんの一粒一粒にタコの 旨味がしみ込んだ美味しい鳥羽の郷土料理です。
鳥羽では晩秋から冬にかけての寒風と天日で干す 「干しダコ」の風景が風物詩にもなっています。
伊勢湾口の早い潮流の中で育ったマダコは身が締まって大変美味しく、
特に神島産のマダコは伊良湖水道の荒波にもまれ、 「潮騒タコ」と呼ばれ人気があります。
また、鳥羽市には畦蛸(あだこ)という町があり、タコしゃぶやタコ飯が名物です。
地名の由来は、嵐の日に大波に乗って蛸(たこ)が田んぼの畔(あぜ)までやってきたとか、
月夜になると蛸(たこ)が畔(あぜ)の水路まで泳ぎ登ってきたからという説があります。