分類 | ヒバマタ目ホンダワラ科ヒジキ属 |
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主な漁法 | 天然採藻 |
旬 | 春 |
製品形態 | 乾燥 |
主な料理 | 煮物、和え物、汁物(みそ汁)、炊き込みご飯 |
鳥羽のヒジキは春の大潮の干潮時に漁師や海女が磯にでて 鎌などで刈り取って収穫する天然物が100%です。
この地域で作られているヒジキは収穫後に天日干しして 一度乾燥させ、加工段階で水戻ししてから高温の蒸気で蒸し、
それを干し上げてから流通します。
(乾燥原藻を水戻しして蒸乾する伊勢方式という蒸乾法)
この製法により、柔らかくもっちりとした食感に 仕上がるのが特徴で、「伊勢ひじき」として 広く認知されています。
ヒジキは茎の部分と葉や芽の部分を分けて製品化されることが多く、
茎の部分だけにしたものを「長ヒジキ(茎ヒジキ)」、 芽の部分だけにしたものを「芽ヒジキ(米ヒジキ)」と言います。
「長ヒジキ」は太くて長く、歯ごたえがあり、 「芽ヒジキ」は柔らかく口当たりの良さが特徴です。
ヒジキには身体に必要な栄養素がたっぷり詰まっており、
特に多いのはミネラルで、カルシウムの含有量は海藻類 の中でもトップクラスです。
また、低カロリーで食物繊維が多く、天然健康食品とし て注目されています。
この地方の特徴であるリアス式の複雑な岩礁帯と、
伊勢湾の栄養豊富な海水と太平洋からの黒潮が混ざり 合う潮流の激しい海域は、
ヒジキの成長に最適な環境 となっています。
このような環境で育った鳥羽のヒジキは長く、太く、 風味が良いと言われ、高く評価されています。