分類 | 腹足綱ミミガイ科 |
---|---|
主な漁法 | 海女漁 |
旬 | 春~夏 |
主な料理 | 刺身、焼き物、煮物 |
海女さんが素潜り漁で一つ一つ丁寧に獲る希少なアワビは 旨みが非常に強く、
贈答用としての需要も高く、 三重ブランドに認定されています。
(鳥羽磯部漁協はアワビの三重ブランド認定事業者となっております)
ぐっと旨みが増す春から夏にかけてが旬です。
鳥羽では主にクロアワビとメガイアワビ(赤アワビ、白アワビ)が獲れます。殻の形や裏返した脚の色から雌雄として区別し、「おんがい(雄貝)」、
「めんがい (雌貝)」などと呼ぶことがありますが、これは雌雄の違いではありません。
「おんがい」と呼ばれるのはがクロアワビで、殻はやや細く、脚の色は暗緑色をしています。
「めんがい」と呼ばれるのはメガイアワビで、殻は丸みが強く、
脚の色は灰色がかったクリーム色をしており、区別できます。
[クロアワビ]
黒鮑は旨みが非常に強く、『海の黒いダイヤ』と称される最高級品です。
メガイアワビに比べて身は肉厚で歯応えがしっかりしていますので
お刺身や食感を楽しむ「水貝」にお勧めです。もちろん、ステーキや 酒蒸しなどにしても絶品です。
[メガイアワビ(赤アワビ、白アワビ)]
クロアワビに比べると市場価格は少し安いですが、 味はクロアワビに匹敵する旨みと風味があります。
クロアワビ程硬くなく、コリコリ感は弱いですが、 加熱すると甘味が増し、
食感が柔らかいため加熱調理に 適したアワビと言われます。
バター焼きやステーキ、煮貝ならこちらがお勧めです。 (もちろんお刺身でも美味しく頂けます。)
伊勢志摩地方では、クロアワビとメガイアワビを 夫婦に見立てた
「つがいあわび」「夫婦鮑 (めおとあわび)」を妊婦さんに食べさせると目の 綺麗な赤ちゃんが産まれてくる、
という言い伝えがあり、 贈り物としても使われます。
リアス式海岸で岩場の多い鳥羽の海はアワビの餌と なるコンブ科のアラメやカジメなどの海藻が
非常に たくさん繁茂していることから、日本有数の好漁場 となっています。
鳥羽志摩地方は海女漁が非常に盛んで、全国の海女 さんの約半数近くがいると言われています。
海女文化は古く、3000年以上の歴史があり、持続的な 資源保護の観点からサイズ制限や年間の漁獲日数制限
など独自の厳しいルールの下で続けられています。当漁協内では5月~9月中旬が漁期となっています。
(離島地区では7月~8月の決められた日のみを漁期 とするなど、地区によってはさらに厳しい制限を設 けています。)